RPGツクールMV製のゲームは重い?
RPGツクールMVは、以前のVX Aceなどと比べると重いと有名なツクールでもあります。
ただ、なぜ重たくなるのかを知らないと、ユーザーに遊んでもらえないゲームになってしまいますよね?
なので、今回はRPGツクールMVのゲームが重い原因と対処策をご紹介します!
RPGツクールMVのゲームが重い原因は?
ツクールMVのゲームで、異様にロード時間が長かったり、キャラの動きにカクツキが起こることがあります。
今回は、キャラがカクカクになるときの原因を探っていきます!
キャラチップが多すぎると重くなる?
たとえば、マップ上のキャラクターチップが多くて、かつ動いてしまうと、画面がカクカクになります。
こんな感じですね。
動画じゃないとわかりづらいかもしれませんが、このキャラチップは全員動くので、多少カクツキが見られます。
イベントの量や並列処理なども重い原因になりますが、まずマップが狭い中で全員が動けば処理が重くなり、結果動作がカクカクになっちゃうんですね。
なので、もしマップを作るときには、1画面でキャラチップがあまり動かないようにしないといけません。
アニメーションが増えると重くなる?
戦闘を華やかに彩ってくれるアニメーションですが、画面内で動くものが多ければ、それだけ重くなります。
プラグインを使って画面のキャラがガンガン動いてくれるゲームは、重たくなる原因の1つです。
プラグインによっては軽量化してくれるものもありますが、通常であれば、戦闘の処理が増えれば増えるほど重くなり、カクツキの原因になってしまうんです。
そもそもがRPGツクールMVに同梱されているアニメーションの画像は、かなり容量も増えてしまうので、いらない部分は削った方がいいでしょう。
アニメーション自体の画像の容量は大きいので、それもまた重い原因になると思います。
スイッチや変数も使い方次第で重くなる
スイッチや変数も一気に定義すると重くなります。
なぜなら、RPGツクールMVの仕様では、スイッチや変数の操作後にイベントの出現条件を再定義しているからなんです。
最初はページ1の条件が動作しますが、スイッチが入ると次のページに移り変わるので重くなっちゃうんですね。
イベントの最後にだけスイッチを入れる場合もあれば、イベントの途中にスイッチや変数などを入れると、操作した時点で次のページに切り替わります。
たとえば、イベント1が1ページ目で、イベント2も1ページ目、イベント3はほかのページに切り替えなどを行えば、処理も重くなるのは当たり前かもしれません。
並列処理自体は重くない?
RPGツクールMVでは、並列処理を入れると重くなるなんて言われていますが、これは実は並列処理自体が重いのではなく、イベント自体が重たい原因なんです。
並列処理自体は重くないんですが、イベントに変数やスイッチが組み込まれると重くなる原因になります。
ちなみに、以前並列処理でカクツイた時の対処法をご紹介していますので、こんな方法もありますよ?とのことでご紹介しておきます。
並列処理は、イベント内の条件が満たされるまでずっと動作を続けます。
だからこそ、並列処理は重いと言われる理由です。
なので、同じ並列処理でもスイッチや変数で操作するようなイベントは、使い方次第で重くも軽くもなります。
RPGツクールMVが重いときの対処法
もし、どうしてもRPGツクールMVのテストプレイなどで重さを感じたときには、以下の方法を試してみてください。
並列処理のイベント中にウェイトを入れてみる
そもそも並列処理のイベントは、003cbru003eの最後のイベントコマンドまでの処理が終わると、また最初のイベントコマンドに戻って処理をするイベントです。
つまり、並列処理のイベントはループ処理をしているイベントでもあるんですね。
なので、そこにウェイトを入れることで、繰り返し処理を何度も繰り返さずにすみます。
頻繁に動作しないイベントには多めにウェイトを入れ、逆に頻繁に動作するイベント(主人公の座標を常にチェックするなど)ではウェイトは少な目に入れるのがポイントです。
もしスイッチで次のページに切り替わるような並列処理のイベントを組むなら、スイッチで2ページ目の空のイベントには並列処理ではなく決定ボタンをトリガーに設定します。
空のイベントにも関わらず、並列処理を繰り返してしまうと、せっかく空の内容なのに繰り返しのループ処理が行われ、結果重くなります。
また、同じ理由で、イベント内でループを使ったときにもウェイトを入れないと重くなるので気をつけてください。
並列処理は同時に大量に動かさないこと
並列処理は便利ですが、同時に大量に動かせば、同時に繰り返し処理が行われるので重くなります。
なので、必要のない場所での並列処理はなるべく避け、一度に大量の並列処理は行わないようにしましょう。
- 常に動かす必要のない並列処理は、必要な場所にいくまで処理させないこと
複数の処理が1つにまとめられるなら、できるだけ1つにまとめること
上記の2点に注意し、並列処理は乱用しないようにしてください。
1つのマップ上に動き回るキャラは最小限に
上記の原因でもご紹介しましたが、1つのマップ上でたくさんのキャラチップが同時に動くと処理や動作が重くなります。
ツクールMVで作ることの多いRPGなどでは、村や町を作るときに村人などのキャラチップを配置しますが、動き回る人が多ければ処理に時間がかかって重くなったり、カクカクに動いたりするんですね。
もしマップ上にどうしても村人=キャラチップを配置したいのであれば、プラグインなどを使って近くに行ったときだけ村人=キャラチップが動くようにする方法、もしくはマップを1つではなく、複数のマップに分割するなどの方法があります。
ピクチャ画像は大量に配置しないこと
ピクチャ画像が大量にあると、これまたPCの処理に負担がかかります。
もし会話シーンなどでピクチャを利用する場合には、使わなくなったピクチャを消去するなどして、同時に大量のピクチャが配置されないように気をつけてください。
私の対策としては、登場人物の立ち絵が多い場合は、1枚のピクチャに複数人を配置して、それを表示させています。
もちろん、1枚当たりの容量も気になりますが、複数のピクチャを同時に配置するよりはそちらの方が処理が軽くなることもあるので、ケースバイケースです。
RPGツクールMVが重いと感じたらイベントの組み方にも注意!
それでは、RPGツクールMVの動作が重くなる原因や対処法などご紹介してみました。
もしMVで作ったゲームが重いと感じるときには、上記の対処法を試すか、原因を探ってみてください。
ゲームが重いとそれだけでプレイされなくなる可能性もあるので、実は軽さは重要です。
ほかにも重くなる原因はあると思いますが、とくに注意したい点をご紹介してみました。
記事が参考になりましたら、嬉しいです!^^